アメリカへ販売した商品の返品対応 (ebayセラー編)

転送サービス  2022.04.24   2024.02.21

20年ぶりの円安ドル高で、アメリカ向けの輸出ビジネスが増えています。

アメリカのお客様へ送った商品を返品したいと言われた時に便利なのが、us-buyerの転送サービスです。

米国西海岸のオレゴン州の倉庫にて返品商品を受け取り、集まった返品商品をまとめて梱包し日本へ転送します。

アメリカ向け販売で使われるプラットフォームには、amazon, eBay, Shopify などがありますが、今回はeBayで販売した商品の返品対応について説明します。

eBay販売のメリット、デメリット

amazonと比較してeBayで販売するメリットとデメリットを挙げてみました。

メリット

  1. 出品できる商品の幅が広い
    amazonは出品できる商品の条件が細かく決められており、商標権や著作権の関係で仕入れ先の審査等もあり厳しいです。それに比べるとeBayはもともとネットオークションなのでコレクタブルや中古品も多く、規制が緩いです。もちろん法律に反するものやeBay独自に規制している商品は出品できません。
  2. 手数料が比較的安い
    商品カテゴリーによりますが、amazonの手数料と比べて安い傾向にあります。しかしこれはデメリットに挙げる「全ての作業を自分でしないといけない。」ためでもあります。
  3. 返品不可にできる
    amazonは購入者優先なので基本的にほぼすべての商品で返品可能にしないといけません。eBayの場合は出品ごとに返品の可否を決めることができます。ただし返品対応とした方が売れる可能性が高くなります。また破損していた場合や違う商品を送ってしまった時などは返品を承諾しないといけません。

デメリット

  1. FBAのようなサービスがない
    eBay出品で一番のデメリットはやはり、amazonのFBAのようなサービスがないことです。amazon FBAは、商品をamazonの倉庫に納品すれば、あとの受注、梱包、発送、返品対応、カスタマーサービス等すべてamazonがやってくれます。その分、出品者は仕入れ等に時間を使えるというわけです。eBayの場合は、注文を受けた後の支払いの確認から梱包、発送、顧客とのやり取りなどすべて自分で行う必要があります。
  2. 顧客信用度がamazonより低い
    amazonは顧客第一主義ですので、その分顧客の信用度が高いです。またamazonプライムで注文した物はちゃんと予定通りに届くといった安心感があります。eBayの場合は出品者自身が発送等行うため注文や発送のプロセスにばらつきがあり、その分顧客信用度が低いと言えます。
  3. 返品手続きが難しい
    メリットに「返品不可にできる」ことを書きましたがこれは出品者にとってのメリットで、裏を返せば購入者にとってはデメリットになります。amazonの返品手続きはとても簡単にできます。返送ラベルを印刷して箱に貼り発送するだけです。家にプリンターがなければ、近くのamazonと提携しているお店へいけばそこで返品手続きしてくれます。eBayの場合は出品者へ連絡したり、出品者が協力的でなければeBayにクレームを入れたりしてとても大変です。こういった理由から同じ商品であればamazonで購入する人の方が多いでしょう。

アメリカ市場向けに商品を販売しようという時、amazoneBayどちらを使うかという判断は「販売する商品による」と言えます。

中古レコードビンテージ玩具コレクタブルカード中古ブランド品などはもともとネットオークションであるeBayの方が向いています

一方、新品一般消費財の家電、パソコン周辺機器、玩具、文房具、食品、生活雑貨などの販売はamazonの方が向いていいます。

eBayの返品を転送住所で受け取る方法

us-buyerで登録

登録がまだでしたらこちらのページより登録して転送住所を取得してください。

us-buyer.comに登録すると米国オレゴン州に転送住所が取得できます。

eBayに返送先住所を入力

以下の手順で返送先住所としてus-buyerの転送住所を入力してください。

  1. My eBay」で「Account」をクリック。
  2. Personal Info」下の「Addresses」をクリック。
  3. Return address」をクリック。
  4. Edit」をクリックし、転送住所を入力。または「Add another address」をクリックし転送住所を追加。
ebayに返品住所を登録する方法

返品リクエストの対応

購入者がリターンリクエストを送ってくると、eBayメッセージが届きます。
3日以内に返答する必要があります。返品を了承する場合は以下の手順で行います。

  1. My eBay」下の「Selling」をクリック。
  2. Orders」下の「Returns」をクリック。
  3. リターンリクエスト横の「View return details」をクリック。
  4. Accept the return」を選択し「Continue」をクリック。
  5. もし出品者が返送料を負担する場合は「Send an eBay shipping label」を選択し、返品住所がの転送住所になっていることを確認。
  6. もし購入者が返送料を負担する場合はドロップダウンメニューから転送住所を選択。
  7. もし返品番号を付けるならば入力。
  8. Confirm」をクリック。
eBayのリターンページ

返品を自動化する方法

返品リクエストの返金額により自動的に返金や返品を了承することができます。
設定は、「Seller Hub」の「Orders」ページの左側「Return preferences」で行います。

  1. 自動返金 (Send a refund)
    「返金額が $~以下だったら、自動的に返金し商品は返送しなくてよい。」と設定できます。また返品理由を限定できます。
  2. 自動返品了承 (Approve a return)
    「返金額が $~以下だったら、自動的に返品を了承。」と設定できます。また、「返金額が $~以下で理由が以下だったら、自動的に返品を了承。」と設定できます。
eBayの返品リクエストを自動化

転送住所宛に返品商品が送られてくることになったら

us-buyerの転送住所に返品商品が送られてくることになったら、事前にus-buyerのマイページで転送リクエストを送信していただけますと入庫がスムーズに行われます。

ただしこれはオプションで、実際には返品対策で転送サービスをご利用されているお客様はほとんど事前の転送依頼送信はされていません。

ただでさえ手間のかかる返品対応ですので、さらに作業を一つ増やしたくないということかもしれません。

商品が転送住所に届いた時に転送依頼がない場合は、us-buyerが転送注文を作成し入庫します。

転送手数料は届いた荷物の重量により$8ドル~から、注文作成料が商品1点につき$0.5ドルかかります。

① 転送依頼を送信

以下転送依頼フォームの送信方法です。

  1. マイページ左側メニューで「転送依頼」下の「転送依頼フォーム」をクリック。
  2. 「購入先」で「eBay」をチェック。
  3. 返品ラベルを作成した時のアメリカ内の追跡番号を入力。
  4. 商品番号にeBay番号を入力してEnterキーを押すと、写真、商品名、単価が自動入力されます。単価は日本へ発送時の商品価格になります。返品の申告額についてはこちら参照
  5. 「追加」ボタンをクリック。
  6. 「送信」ボタンをクリック。
eBay返品の転送依頼送信

② 商品到着

us-buyerに返品商品が届くと「入庫のお知らせ」をメールします。

発送リクエストを出す前までに以下をお願いします。

  • 転送手数料の支払い。
  • us-buyerで転送注文を作成した場合は、商品名が抽象的(T-shirtなど)で価格が0になっているので正しい商品名と価格を入力してください。(返品転送の申告について)

入庫後30日間は保管料無料です。
その後は1注文30日毎$15の保管料がかかります。

③ 発送リクエスト

マイページの「注文状況」した「入荷済み」より発送リクエストをお送りください。

返品を日本へ発送する際はFedEx郵便(USPS)をご利用ください

発送リクエスト
発送方法はFedExかUSPSを選択

新たな顧客へ販売した場合

一度返品された商品が売れた場合はその購入者へ直接発送することもできます。発送先住所をその新しいお客様へ変更して発送リクエストをお送りください。新しいお客様はアメリカ内でも日本内でも構いません。

返品を新しいお客様宛へ発送

ご注意

アメリカのお客様からの返品を転送サービスで日本へ転送する場合の注意点です。

発送方法はFedExか郵便

返品の日本への発送方法は、FedExUSPS(郵便)をご利用ください。

税関申告

個人使用」か「その他」かですが、輸入者様自身で使うならば「個人使用」になります。

返品の場合、日本で再販売したり業務用に使うことが多いと思いますが、その場合は「その他」になります。

申告額は、その商品の適正価格で申告する必要があります。

それにより輸入関税がかかりますが、「再輸入免税」という制度があります。ただし手続きの煩雑さ等を考えるとアメリカへ販売した商品の返品を日本へ戻す際に使えるかどうかはお客様によります。

詳しくは下のページを参照してください。

再輸入免税貨物の手続

見積り

実際にいくらかかるかは、us-buyerの見積りページで計算することができます。

  1. 注文方法 → 「自分で注文する(転送サービス)」を選択。
  2. 転送荷物 → 届く荷物の情報を入力。
  3. 発送先と発送荷物 → 発送先の郵便番号と発送する荷物の情報を入力。
  4. 輸入目的、発送方法 → 輸入目的は「その他」。発送方法はFedEx。関税元払いや保険ご希望の場合はチェックしてください。
(転送サービス)を選択する。
届く荷物の情報を入力。例えば重量1ポンドの荷物が5個届く場合は転送手数料$25ドルになります。
輸入目的と発送方法を選択
見積り計算結果

現在FedExフレイト(航空貨物)の送料割り引きキャンペーン中ですので、重量のある商品や大量の返品商品をまとめてアメリカから日本へ輸入するチャンスです。

参照ページ

eBay輸出に関する情報は、ぴーたろさんのサイトがお勧めです。

投稿者プロフィール

Takeshi Yoshida
Takeshi YoshidaOwner
1991年 日本大学卒業。
1993年 サンフランシスコのCollege for Recording Arts 卒業。
その後、渋谷のUSトーイ専門店へ商品を送る仕事をしたご縁で2000年にus-buyer.comを設立。
連絡代行サービス
返品受け取りサービス
ライブオークション入札代行
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