ビジネスサイトオーナーのホラーストーリー

未分類  2016.12.22   2024.03.04


先日は、URLの変更したり元に戻したり大変ご迷惑をおかけしました。

何があったか簡単にご説明します。

特にご自分のドメインネームでビジネスをされている方には同じトラブルにあわないようぜひ参考にしていただきたいです。

1日目

突然こんなメールが届きました。

ドメインネームレジストラトラブル

簡単にいうと

「ICANNの新しいルールで、ドメインネームのコンタクト情報に変更があった場合は、Registrar(登録者)に承認メールが来るのでそのメール内のリンクをクリックし承認する必要があります。それがまだされていないためあと4日であなたのドメインはサスペンドされます。」

という内容です。

このドメインネームは16年前に登録しました。その後は正直、管理は特に気にしていませんでした。もちろん最近何か変更したことはありません。
とりあえず登録会社のサイトへアクセスしました。この時初めて知ったのですがこの登録会社は新しい会社になっていました。
ログインして見ると確かに「Verification Email(認証メール)を送ったので認証してください。」とメッセージがでます。
認証メールを再送するボタンがあったので、それをクリックすると「xxxxx@xxxx.com へ送信します。」 とメッセージがでました。ところがこのメールアドレスはもう使っていないアドレスでした。16年前登録した時に使っていたドメインのメールアドレスのひとつですが、そのドメイン自体他に渡っているためこのメールアドレスを復活させることもできません。

とりあえずカスタマーサービスへチャット。「コンタクト情報を変更したので大丈夫。」ということ。

2日目

同じ登録会社に登録している他のドメインネームについても同じ「Verifyしないと4日後にサスペンション」というメールがきました。昨日大丈夫と言われたのでおかしいなと思い再度カスタマーサービスへチャット(この会社のカスタマーサービスはチャットのみ)。また昨日と同じで「コンタクト情報を更新したから大丈夫。」ということ。

ドメインネームの登録情報を見ると「Registrant」と「Admin」の2つの連絡先があります。Adminは更新されていますがRegistrantは更新されていません。たぶんRegistrantに登録されているアクセスできない古いメールアドレスに、Verifyのメールが送られているのではと考えました。登録会社の電話番号をやっとみつけ何度も連絡しこのRegistrantのメールアドレスを変更するように依頼しましたが、まったく解決しません。

不安が募ってきて、とりあえずシステム会社に連絡しました。このような場合、登録会社は身分証明書等でRegistrantのメールアドレスを変更してくれるということです。
あともしドメインがサスペンドされとどうなるか聞くと、サイトにアクセスできなくなるが、サーバーのアドレスに直接アクセスすればマイページ等の機能は使えるということです。ただし問題はお客様にどうやってサーバーアドレスを知らせるかです。それとメールアドレスは使えなくなり、これはどうしようもないという話でした。

つまり、お客様が弊社のサイトにアクセスすると、「サスペンドされている」と表示されて、メールすると返ってきてしまう、というビジネスにとっては致命的な状況になるという話です。

とりあえず認証メールを受信するためにRegistrantのメールアドレスを更新するのが第一優先と考え、再度カスタマーサービスへ連絡しました。この時点で、もうだれが出ても対応は同じでメールアドレスを変更したから大丈夫と言います。しかしRegistrantの情報を見ると変わっていません。そして認証メールも受信できません。たぶんメールアドレスを変更するには、アクセスできない古いメールアドレスに確認メールが送られていてそれを認証しないと変更できないと考えました。それらのことを説明し、つまりメールアドレス以外の身分証明書等で認証してもらわないとあと3日でドメインがサスペンドされてしまうので何とかしてほしい、と懇願しても、意味が分かっていないのか、とにかく大丈夫というだけでした。
この段階で、この登録会社は信用できなくなりました。

次に考えたのは、このアクセスできないメールアドレスのドメインを今の持ち主から買うことでした。
検索してみると現在はドメインネーム販売会社が持っているということ。とりあえず価格を問い合わせました。

3日目

ドメインネームの販売会社より価格は日本円で約40万円という連絡。高すぎるので断りました。

そして引き続き登録会社のカスタマーサービスへ連絡し認証メールを送るかメール以外の方法で認証してくれるように頼みました。しかし対応はいつもと同じです。なんどもカスタマーサービスへ連絡しているうちにチャットボタンが消えました。

最悪の状況を想像すると吐き気がしてきて、昨日から何も食べていません。
考え直しドメインネームの販売会社へやはり買うと連絡。40万円の出費は痛いですが背に腹は代えられません。購入手続きが終わり、連絡がくるとトランスファーに7 – 10日かかるということ。明日サスペンドになる予定なので、とにかく早く手続きしてほしいと頼みました。

この日は吹雪で、入庫や発送作業もたいへんでしたがスタッフに任せ、私はこちらの問題にかかりきり。

夜にまたサスペンドの警告メールがきました。今回はあと1日でサスペンドされると書いてあります。やはりカスタマーサービスは大丈夫と言っていましたが、大丈夫ではなかったのです。

4日目

警告メールによれば今日の夜にドメインネームがサスペンドになります。

システム会社に相談。とりあえず所有するusbuyer.com(ハイフンなし)へサイトを移動しお客様へ一斉メールでお知らせするということにしました。このサイトの移動はプログラムやサイトの変更が必要でしたが、システム会社がすぐに対応してくれました。

次に昨日買ったドメイン販売会社へ連絡しトランスファーを早くしてくれるように頼みました。とにかくこのドメインを取得できれば、アクセスできないメールアドレスをすぐに復活させて、認証メールを受信できるはずです。

そして引き続き登録会社のカスタマーサービスへ連絡。今回は知り合いの弁護士さんが電話してくれコンフェレンスコール。しかし同じ対応で、サスペンドされないから大丈夫と言っています。

その後、ドメイン販売会社からトランスファーのメールが届きました。早く手続きしてくれたのです(これは本当に感謝)。 システム会社に連絡しすぐにアクセスできなかったメールアドレスを作ってもらいました。

しかし認証メール再送のボタンをクリックしましたが、メールが届きません。がっかりです。
もう原因が何か検討もつかないし登録会社のカスタマーサービスの何の助けにもならず、お手上げ状況です。

夜10時、警告によるとそろそろサスペンドされる時間です。
メールをチェックすると今日復活させたメールアドレス宛にたくさんのメールが入ってきました。その中にVerifyのメールがあり、リンクをクリック、Verify完了しました。

どうやら新しく作ったメールアドレスなので、受信するのに時間がかかった模様。

とにかくぎりぎりでサスペンドを回避できました。

ドメインオーナーへのアドバイス

だらだらと書きましたが、とにかくご自身のドメインネームでビジネスをされている方へのアドバイスは、「Registrantのメールアドレスが現在使えるものであることを確認してください。」です。


今回の経験で当たり前に使っているドメインネームがいかに重要なものか、ましては16年も使っていれば思っている以上にブランド価値のようなものがついています。
経営者は日々の仕事に追われドメインネームの管理まで気が回りませんが、こちらですぐに確認できますのでされることをお勧めします。

ドメインネームでトラブルにあわないために

投稿者プロフィール

Takeshi Yoshida
Takeshi YoshidaOwner
1991年 日本大学卒業。
1993年 サンフランシスコのCollege for Recording Arts 卒業。
その後、渋谷のUSトーイ専門店へ商品を送る仕事をしたご縁で2000年にus-buyer.comを設立。
連絡代行サービス
返品受け取りサービス
ライブオークション入札代行
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