アメリカへ販売した商品の返品対応 (amazon FBA編)

転送サービス  2022.04.17   2024.02.21

前回は、

日本かアメリカのamazonマーケットプレイスでアメリカのお客様へ販売

自分でアメリカへ発送

アメリカのお客様から返品依頼

このような時に、転送サービスを利用し返品を受け取る方法を解説しました。

今回は、アメリカのamazon FBAで販売した商品が返品される場合の転送サービス利用方法を説明します。

アメリカのamazon FBAと返品

amazon FBAは、出品者はamazonの倉庫へ商品を送るだけ、その後の受注、梱包、発送などはすべてamazonがやってくれるとても便利なサービスです。

これから新たにアメリカのamazonでFBA販売を始めたいという方は、ぴーたろさんのサイトに詳しくやり方が書かれていますので参照ください。

FBA販売の場合、返品もamazonが対応してくれるのでとても便利です。ただ返品ポリシーはamazonのポリシーに従いほとんどの場合は返品は了承されます

amazonの倉庫に返品された商品は、きれいな場合は在庫にもどされ、状態が悪い場合は販売不可在庫となります。

販売不可在庫をどうするかは以下の3つから選択となります。

  1. 返送
  2. 廃棄
  3. 商品価値の回収可能額最大化

3の「商品価値の回収可能額最大化オプション」は比較的新しいサービスで、リファービッシュ(わけあり商品)として販売したりリサイクル業者へ販売するオプションです。実際にこのオプションを使ってどれくらい回収できたか話を聞いたことがないので、なんとも言えませんがリサイクル業者は定価の5 – 10%で買い取るそうです。そこからamazonへの手数料が差し引かれます。もちろん商品によっては買い取りされない場合もあります。また手続きには2 – 3か月かかるようです。このような状況ですのであまりお勧めしていません。

「販売不可在庫をどうするか?」はセラーセントラルの設定で自動化できるので便利です。

ここでは、顧客からFBA倉庫へ返品された商品をus-buyerの倉庫へ発送する手続きを自動化する設定を紹介します。

販売不可在庫を転送住所へ自動発送する設定

販売不可在庫の自動設定ページを開く

アメリカのamazon seller centralで、

「注文」メニュー

「返品管理」

「FBA返品を表示する」

「フルフィルメントby Amazonの設定」ページを開き

で「販売不可在庫の自動設定」横の「編集」をクリックします。

注文管理 – 返品管理 – FBA返品を表示する
フルフィルメントby Amazonの設定をクリック
「販売不可在庫の自動設定」横の「編集」をクリック

返送先住所等を入力

「販売不可在庫の自動設定」ページにて以下を入力して「保存」ボタンを押してください。

転送住所がまだない場合は、まずus-buyerに登録してください (登録ページ)。

  1. 販売不可在庫の自動設定 → 「有効」
  2. 商品価値の回収可能額最大化オプションに登録する → チェックを外す。
  3. 返送または廃棄 → 「返送」
  4. スケジュール → 「週に1回」,「月に2回」,「月に1回」から選択。
  5. Eメールアドレス
  6. 返送先住所を入力 → us-buyerで登録した転送住所を入力。

スケジュール通りに返品された商品で、再販売できない物がus-buyerの倉庫へ送られてきます。

FBA倉庫から商品が届いた後の手順

上の設定をすればFBA倉庫に返品された商品のうち、再販売できない物は自動的にus-buyerの倉庫へ送られてきます。

① 転送依頼を送信

amazonから販売不可在庫を返送した連絡があったら、us-buyerで転送依頼を送信してください。

ただこの作業はオプションです

実際、返品対策で転送サービスをご利用されているお客様はほとんど事前の転送依頼送信はされていません。

amazon Seller Centralで、返送を自動化して何もしなくていい状態ですので、us-buyerでの作業もとばしていると思われます。

商品が転送住所に届いた時に転送依頼がない場合は、us-buyerが転送注文を作成し入庫します。

転送手数料作成料が商品1点につき$0.5ドルかかります。

以下転送依頼フォームの送信方法です。

  1. マイページ左側メニューで「転送依頼」下の「転送依頼フォーム」をクリック。
  2. 「購入先」で「amazon」をチェック。
  3. amazonが知らせてきたアメリカ内の追跡番号を入力。
  4. 商品情報を入力。商品番号にASINを入力してEnterキーを押せと、写真、商品名、単価が自動入力されます。個数だけ入力してください。
  5. 「追加」ボタンをクリック。
  6. 「送信」ボタンをクリック。
転送依頼送信

② 商品到着

us-buyerに返品商品が届くと「入庫のお知らせ」をメールします。

発送リクエストを出す前までに以下をお願いします。

  • 転送手数料の支払い。
  • us-buyerで転送注文を作成した場合は、商品名が抽象的(T-shirtなど)で価格が0になっているので正しい商品名と価格を入力してください。(返品転送の申告について)

入庫後30日間は保管料無料です。

その後は1注文30日毎に$15の保管料がかかります。

③ 発送リクエスト

マイページの「注文状況」した「入荷済み」より発送リクエストをお送りください。

返品を日本へ発送する際はFedEx郵便(USPS)をご利用ください。

発送リクエスト
発送方法はFedExかUSPSを選択

新たな顧客へ販売した場合

一度返品された商品が売れた場合はその購入者へ直接発送することもできます。発送先住所をその新しいお客様へ変更して発送リクエストをお送りください。新しいお客様はアメリカ内でも日本内でも構いません。

返品を新しいお客様宛へ発送

ご注意

アメリカのお客様からの返品を転送サービスで日本へ転送する場合の注意点です。

発送方法はFedExか郵便

返品の日本への発送方法は、FedExUSPS(郵便)をご利用ください。

税関申告

個人使用」か「その他」かですが、輸入者様自身で使うならば個人使用になります。

返品の場合、日本で再販売したり業務用に使うことが多いと思いますが、その場合はその他いなります。

申告額は、その商品の適正価格で申告する必要があります。

それにより輸入関税がかかりますが、「再輸入免税」という制度があります。ただし手続きの煩雑さ等を考えるとアメリカへ販売した商品の返品を日本へ戻す際に使えるかどうかはお客様によります。

詳しくは下のページを参照してください。

再輸入免税貨物の手続

見積り

実際にいくらかかるかは、us-buyerの見積りページで計算することができます。

  1. 注文方法 → 「自分で注文する(転送サービス)」を選択。
  2. 転送荷物 → 届く荷物の情報を入力。
  3. 発送先と発送荷物 → 発送先の郵便番号と発送する荷物の情報を入力。
  4. 輸入目的、発送方法 → 輸入目的は「その他」。発送方法はFedEx。関税元払いや保険ご希望の場合はチェックしてください。
転送サービスを選択
届く荷物の情報を入力。例えばamazon FBA倉庫から重量1ポンドの荷物が5個届く場合は
輸入目的と発送方法を選択
見積り計算結果

現在FedExフレイト(航空貨物)の送料割り引きキャンペーン中ですので、重量のある商品や大量の返品商品をまとめてアメリカから日本へ輸入するチャンスです。

参照ページ

Amazon輸出での返品に関する情報は、ぴーたろさんのページに詳しく書かれていますので参照してください。

投稿者プロフィール

Takeshi Yoshida
Takeshi YoshidaOwner
1991年 日本大学卒業。
1993年 サンフランシスコのCollege for Recording Arts 卒業。
その後、渋谷のUSトーイ専門店へ商品を送る仕事をしたご縁で2000年にus-buyer.comを設立。
連絡代行サービス
返品受け取りサービス
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