
リチウムイオン電池は他の電池と比べて、速く充電でき、長持ちし、より高い出力があり、それでいて軽いために多くの製品に使われています。
一方リチウムイオン電池は危険品のためその輸送に関して厳しく規制されています。
商品の種類によって危険品扱いでの発送が義務づけられているため危険品取扱料がかかります。
弊社の場合危険品取扱料は1回の発送につき99ドルになります。
ここでは、アメリカから日本へリチウムイオン電池単体やリチウムイオン電池を含む商品を発送する際に危険品取扱料がかかる場合とかからない場合の見分け方を説明します。
目次
なぜリチウムイオン電池は危険品なのか?
リチウムイオン電池が危険な理由はその構造上、発火や爆発しやすいからです。
ノートブックパソコンに内蔵されたリチウムイオン電池が発火している映像をテレビで見たことがあるかもしれません。
もし飛行機で輸送中に発火や爆発したら大事故になりかねません。そのためリチウムイオン電池の発送は厳しく規制されているのです。
FedExのリチウムイオン電池チャート
発送するリチウムイオン電池商品の梱包方法や発送方法を調べるのに便利なのがFedExのリチウム電池チャートです。
1-2ページはリチウムメタル電池です。リチウムイオン電池は3-6ページになります。
日本語版のチャートもありますが、少しごちゃごちゃして見にくいです。日本語版はこちら。
ここではこのチャートを元に説明しています。
商品の種類を3種類に分ける
まず商品の種類を以下の3つに分けます。
- 電池単体
- 電池同梱
- 電池組込み
1. 電池単体
リチウムイオン電池だけの商品です。
2. 電池同梱
リチウムイオン電池と機器が商品箱にいっしょに入っている商品です。
3. 電池組込み
リチウムイオン電池が機器に内蔵されている商品です。
電池のワットアワー(Wh)を調べる
発送する商品が上記3種類のどれに当たるか確認したら、次は電池のワットアワー(Wh)を調べます。
商品ページに書いてある場合もありますし、もしない場合はミリアンペア(mAh)とボルト(V)で下のページで計算できます。
https://milliamps-watts.appspot.com/
セルと電池のワットアワーで以下の2種類に分かれます。
- セルのワットアワーが20Wh以下で電池のワットアワーが100Wh以下。
- セルのワットアワーが20Wh超えで電池のワットアワーが100Wh超え。
リチウムイオン電池の「セル」とはリチウムイオン電池を構成する単位の1つです。
危険品取扱料がかかる場合
上記の「商品の種類3種類」と「ワットアワー2種類」の組み合わせで計6種類に分けます。
それにより危険品取扱料$99がかかるかどうかをまとめました。
商品種類 | ワットアワー(Wh) | 危険品取扱料がかかる? |
---|---|---|
電池単体 | セル20Wh以下で電池100Wh以下 | YES |
セル20Wh超えで電池100Wh超え | YES | |
電池同梱 | セル20Wh以下で電池100Wh以下 | NO |
セル20Wh超えで電池100Wh超え | YES | |
電池組込み | セル20Wh以下で電池100Wh以下 | NO |
セル20Wh超えで電池100Wh超え | YES |
リチウムイオン電池商品を発送する際の注意事項
- 破損しているリチウムイオン電池は発送できません。
- 欠陥品、リコールされているリチウムイオン電池は発送できません。
- 発送する際は電池容量の30%を超えない充電状態にする必要があります。
- 発送できるリチウムイオン電池の重量制限は35kgまでとなります。
- 電動スケートボードやホバーボードは商品箱に入った新品のみ発送できます。中古品は発送できません。
us-buyer.comの危険品発送
us-buyer.comは危険品発送の資格者がいますので、上記6種類の商品全て発送が可能です。
危険品発送の場合は送料とは別に、1回の発送につき危険品取扱料99ドルがかかります。
詳しくは危険品発送についてのページを参照ください。