コンバース商品を平行輸入できない理由

日本への発送  2023.05.20   2023.05.20

コンバース商品を平行輸入できない理由

海外のコンバース商品は商標権の関係で日本に輸入できません。

しかしどんな商品にも商標権はあるのになぜコンバースだけ輸入できないのか? 調べてみましたのでわかる範囲で説明します。

並行輸入の条件

海外商品を日本の代理店を通さずに輸入する「平行輸入」は合法ですが、いくつか条件があります。

そのひとつに、

“輸入元の外国における商標権者と日本の商標権者とが同一人であるか、法律的もしくは経済的に同一人と同視し得るような関係にあることにより、並行輸入商品の商標が日本の登録商標と同一の出所を表示するものであること(つまり、商標の出所表示機能が害されていないこと)”

特許庁のページ参照

というのがあります。

ほとんどのブランドはこれに当てはまるので並行輸入は問題はありません。

しかしコンバースは、アメリカのコンバース(ナイキの1部門)と日本のコンバースジャパン株式会社との間に関係がないため並行輸入は違法になるという裁判判決が出ました。

なぜ日米で商標権者が関係ない会社に分かれてしまったかの経緯はネット上に書かれていますので興味がある方は調べてみてください (例えばこちらのページ)

この判決により東京税関においてCONVERSEシューズに関する輸入差止申立てが2011年に受理され輸入はできなくなりました。

個人輸入でもだめですか?

だめです。

コンバースジャパンのページに「個人で使用される場合であっても、輸入できなくなっております」と書いてあります。

スニーカー以外もだめですか?

だめです。

以下の商標がついている商品は全て輸入できません。

輸入できないコンバースの商標
輸入できないコンバースの商標

まとめ

最近税関でコンバースの取り締まりが厳しくなっているようです。

コンバースジャパン株式会社のホームページに去年12月に下のように書かれており取り締まりを強化するという意気込みを感じます。

弊社でもコンバース商品を日本へ発送できません

転送で届いた場合は返品アメリカ内の他の住所へ発送をお願いしております。

投稿者プロフィール

Takeshi Yoshida
Takeshi YoshidaOwner
1991年 日本大学卒業。
1993年 サンフランシスコのCollege for Recording Arts 卒業。
その後、渋谷のUSトーイ専門店へ商品を送る仕事をしたご縁で2000年にus-buyer.comを設立。
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